株式売却損出しのメリット・デメリット|簡単3ステップで確定申告なし

株式売却益や配当金が溜まってきて、このままでは13万円以上の税金を支払うことになってしまうので、含み損を抱えている銘柄を売却して利益を少なくし、税金を節税することにしました。

2018年 損益通算のために含み損銘柄の売却

益が大きい年には毎年恒例で行っているので、体感したメリット・デメリットをまとめてみました。

1. 損出しのメリット

①税金が節税できる

何といっても節税になることです。

特定口座 源泉徴収ありの場合、既に売却益・配当金から20%を超える税金が源泉徴収されて支払われています。

既に支払った税金が損出しをすると、還付されます。

まぁ、その分、買い戻しした時の取得原価が下がるから、次に売却した時の売却益が増えるため、「税金を得した」のではなく、「税金を繰延した」ということになるのでしょうが…

将来的に売却益になるか売却損になるかは不確定ですし、税金支払いを繰延べした分を複利で運用に回せるのは大きなメリットです。

②含み損状態から解放される

意外と大きなメリットは、含み損から解放されるということです。

配当金を目的とした長期投資では含み損に一喜一憂するのは無意味だと分かっていても精神衛生的に良くないですよね…

損出しにより長年のたばこ株の含み損から解放されました。

2. 損出しのデメリット

次に損出しのデメリットについて見てみましょう。

一つ一つのデメリットは節税効果に比べれば小さいことですが、地味に効いてきます…

①手数料がかかる

売却と買い戻しには手数料がかかります。

特に米国株式は日本株に比べて手数料が高いため、少ししかない含み損を損出ししてもあまりメリットがないことになりかねません。

多少の手数料を支払っても節税効果が大きいかを確認してから損出ししましょう。

②同じ価格で買い戻しできるとは限らない

損出しした後の株式の買い戻しは翌営業日以降に行わなければなりません。

そのため、同じ価格で買い戻しできるとは限りません。

株価の変動が激しい時や雇用統計など外部環境が変化したり、ニュースにより損出しした株式が急騰する可能性すらあります。

その後右肩上がりに株価が上がると、もはや買い戻しできないことすらあります。

③管理が難しい(買い戻した株式を売却する時には損出し前の株価を覚えておく必要あり)

損出しすることにより株式の取得原価が下がるので、次の売却時には利益が出やすくなっています。

  1. A株を100円で買う
  2. A株を60円で売る(40円の損失) → 損だし
  3. A株が90円まで上がったので売る(30円の利益)

証券会社の口座情報は買い戻しした価格で表記されるため、上記のようなケースでは30円株価が上がったから、利益確定しようと売却してしまう可能性があります。

当初100円で購入しているので、利益を出すためには100円より高い株価で売却しなければなりませんが、100円という以前の価格は自分で記録しておかなければならないので、ちょっと面倒臭いです。

長期保有するから売却しないのであれば、あまりデメリットにならないかもしれませんが…

3. 損出しのステップ

さて、メリット・デメリットが分かってところで、損出しのステップを見てみましょう。

①1月~12月の株式売却収益&配当金を集約

課税期間は1月~12月なので、この期間の株式売却収益と配当金を集約します。

②損出し候補銘柄を選び、 売却する

含み損を抱えている銘柄のうち、どの銘柄を損出しするかを決め、売却します。

③翌営業日以降に買い戻しする

売却した翌営業日以降に買い戻しします。

成行注文にすれば確実に買い戻しできますが、窓開き上昇した株価の場合、損出しした税金以上の高買いをしてしまう可能性があるため、私は指値注文をしています。

しかも、少しでも安く買いたいという欲があるので、売却した株式の半数くらいは売却価格ぐらいを指値としますが、残りは相場状況を見ながら買い戻ししてます。

含み損銘柄はナンピン買いにより、買い過ぎていることも多いので、半数は買い戻せなくてもいいかな~という思いもあります。

しかし、今回はIBMが半数しか買い戻しできなかった後、かなり上昇しているので、ちょっと悔しい…

代わりにアップルを買ったことが、吉と出るか、凶と出るか…

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