含み損を抱えた銘柄の損出しを12月に行い、節税を試みる

株式投資を行う以上、どうしても含み損を抱えた銘柄を持ち続けることがあります。

私は損切りが苦手なため、パイオニア株のように塩漬けになってしまうことすら…

そんな私が年末に行ったのが、損失を抱えた株を一旦売却するということです。

スポンサーリンク

1. 譲渡益・配当金の税金がもったいない

①年間株式収益がプラス

なぜ、12月に含み損を抱えた銘柄を売却するかと言うと、譲渡益・配当金に係る税金を払うのがもったいないからです。

税金計算は1月~12月の一年間の所得に応じて計算されます。

そのため、当年中に源泉徴収された株式売却や配当金に係る税金を取り戻そうとすると、12月末までに含み損を抱えた銘柄を売却する必要があるのです。

税金は売却を通じて「実現」した損益にしかかからないため、売却前の含み損の段階では所得を減らすことができません。

②年間株式収益がマイナス

年間の株式収益がマイナスの場合、逆に含み益を抱えた銘柄を売却することにより、翌年以降の税負担を減らすことができます。

確定申告さえすれば、譲渡損失を3年間繰越ができるので、上記をしなくてもよいのですが、繰り越している期間は毎年確定申告が必要であり、私は確定申告が面倒くさいので、年間譲渡損益がマイナスの場合、含み益を抱えた銘柄の売却をします。

2. 2016年に行った含み損の実現による節税

基本的には配当金狙いなので、あまり短期売買はしないことから、売却損益は微々たるものです。

今年はポケモンGOが出た時に任天堂株を購入して、すぐに売却したくらいしか、大きな取引はしていません。

しかし、配当収入と譲渡益をあわせると、約30万円の利益が発生しており、この約20%の6万円超が源泉徴収されています。6万円超も税金に取られるのはもったいないと思いませんか?

<含み損実現前の課税明細>

そこで、株主優待目当てで持ち続けているANA株を使って今回は含み損を実現させました。

  1. ANA株を売却
  2. 翌日以降、ANA株を買い戻し

<含み損実現後の課税明細>

青枠の部分の「譲渡益税徴収額合計」がゼロになっており、今までかかっていた35,571円の税金が還付されたことが分かります。還付の金額は、ANA株式売却の明細でも35,571円と確認できます。

しかし、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、譲渡損益▲35,098円と譲渡損が残っており、配当金とは損益通算されていないことが分かります。配当金に係る源泉税 26,082円は全く減額されていません。

3. 配当金との損益通算は翌年

なぜ、株式譲渡益とは通算されて税金が還付されていますが、配当金とは損益通算されていないのでしょうか?

株式譲渡益と配当金の税金が損益通算されるためには、一般的に下記の条件をクリアする必要があります。

  1. 特定口座(源泉徴収あり)を使用
  2. 株式の配当金受領方法を株式数比例配分方式にする

私は上記2つの条件を満たしているにも関わらず、配当金と株式の損益通算が行われていませんでした。

さて、配当金と株式などの譲渡損失の損益通算はいつ行われるのでしょうか?

源泉徴収税額の過納分の還付は、翌年の年初(1月)に行われる

株式の譲渡損失と譲渡益は都度還付が行われるので、それが当然だと思っていましたが、配当金との損益通算は翌年になるそうです。

今回はANA株を利用して損益通算しましたが、ANAは優待目当てで保有し続けたい株式なので、早速翌日買い戻ししました。

当日に買い戻すと、売却した株式の取得原価に買い戻した株式も入るので、買い戻しは翌日以降行う必要があります。

翌日に株価が値上がりして節税以上の高値を掴むリスクは少しありますが、なかなかそこまでは値上がりしないかな。

また、このように気軽に売買ができるのは、やはりネット証券のSBI証券を使っており、手数料が安いからです。

大手証券会社の窓口取引だと、節税しても手数料が高いので、期待するような節約とならないケースもあります。

最後に損だしのメリットとして

評価損を見続けなくてよい

なかなか取得原価まで戻らない塩漬け銘柄を見続けるのは嫌ですよね!一度、損切りして再取得しておけば、マイナス評価損画面から解放されます。

と言いつつ、一応当初の取得原価は記録しておき、できるだけそれを上回ってから売却を目指しています。