楽天証券よお前もか、、ARCC株の買付停止措置に…

一部の方々に人気の高配当株、ARCC(エイリス・キャピタル)

とうとう、楽天証券までもARCC株の買付停止に踏み切ってしまいました。

もともと、ARCC株は「日本国内の取扱いに際しては運用会社もしくは発行体から金融庁長官に対しての届出が必要となる銘柄にも関わらず、届出がされていない状態」だったので、SBI証券では取り扱いできない姿勢を貫いていました。

マネックス証券は、ARCC株を取り扱っていたものの、昨年11月に上記理由により買付停止になってしまっており、楽天証券もいつ停止になるか、ヒヤヒヤしていました。

そして、楽天証券でもついに2021/12/3から新規買付停止になってしまいました。

現在、私は500株のARCCを楽天証券で保有しており、かなりお気に入りの高配当銘柄なので、悩んだ末に結論を出しました。

1. エイリス・キャピタル(ARCC)とは?

エイリス・キャピタル (Ares Capital Corporation)は、米国にある中規模企業の債券および株式を中心に投資する専門金融会社です。

エイリス・キャピタルは、Business Development Company(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)と呼ばれる業態の最大手です。

利益の90%以上を投資家へ配当として分配することで法人所得税の免除があり、REITと似た優遇措置を享受し、高配当を売りにしています。

BDCの特徴として、中堅企業や新興企業等の事業へ投資するため、当然未上場会社も含まれます。そのため、金融危機の際には株価が急落するというハイリスクな一面があります。

金融危機の際に利回り10%ぐらいで購入して、高配当を享受するという意味で、ハイリスクではあるものの、なかなか個性的で魅力的な銘柄でした。

2. ARCC株への投資

私は今まで証券口座はSBI証券を使用していましたが、SBI証券ではARCC株などのBDC株を購入することができませんでした。

そのため、ARCC株を投資するという目的で、わざわざ楽天証券に口座を開設し、100万円を入金し、ARCC購入に備えました。

平均取得価格 12.0679ドルで購入できたのは、コロナ暴落時にナンピン買いしたおかげで、配当目当てで購入した銘柄にも関わらず、50万円以上の評価益になっています。

投入した100万円は全額ARCC株につぎ込む予定でしたが、コロナ禍で一銘柄に集中するのが怖くなってしまったので、”SPYD”など、他の銘柄にも手を出しています。(デルタ航空なども一時期保有していましたが、売却益に転じたタイミングで怖くなって手放しています。)

3. ARCC 購入停止でどうするか?

さて、そんな経緯をたどっているARCC株ですが、株価は最高値水準で推移しており、通常の私の投資スタイル(逆張り)では絶対に追加購入する株価水準ではありません。

しかしながら、12/3以降に楽天証券で購入できなくなるということを聞き、今後の対応策を3つ考えました。

  1. 何もしない
  2. ARCC株を売却して、SBI証券口座に一元化する
  3. ARCC株を追加購入する (楽天証券で保有しているSPYDやMMFを売却)

「1. 何もしない」場合、今まで保有している500株のARCC株を保有し続け、高配当を貰い続けることができます。一方、これ以上増やすことができないARCC株のために、SBI証券と楽天証券の2口座に分かれた管理を続けなければならず、配当金集約などが面倒。

「2. ARCC株を売却」した場合、楽天証券口座を閉鎖して、SBI証券に口座管理を一元化することができます。SBI証券では「My 資産」という口座管理ツールが今年から導入され、かなり使い勝手がよいので、配当金管理などがこれに一元化でき、管理の手間が省けるのがメリットとなります。ARCC株の高配当をあきらめるのがデメリットとなります。

「3. ARCC株を追加購入」した場合、増加したARCC株の高配当を貰い続けることができますが、これ以上増やすことができないARCC株のために、証券口座を楽天証券とSBI証券の2口座管理する面倒臭さは残ります。

最終的に選んだ選択肢は、 「3. ARCC株を追加購入」です。

こんな高値でARCC株を追加購入するというのは経済的合理性から外れた選択肢となり、最初は考えられませんでした。しかし、もう買えないと思うと惜しくなってしまったんですよね… (Paypay証券では買えるようですが、もう口座を増やしたくないので。)

もう会えないと考えると別れられなくなった みたいな感じ?

しかしながら、ARCC株は株価が上昇している現在でも、配当利回りは7.94%という高配当で、なかなかこれに代わる魅力的な銘柄を見つけることができていません。(レバレッジ商品を除く)

という訳で、SPYDを全株売却し、20ドルを超える高値圏でARCC株を200株追加購入しました。

高値で追加購入したため、平均取得価格は購入前の 12.0679ドルから、14.4423ドルと上昇してしまいましたが、 楽天証券はもともとのコンセプトであったARCC株専用口座としたので、スッキリしました。

「個別株には100万円までしか投資しない」という投資ルールなのですが、ARCCでは取得原価が100万円を上回っているように見えます。

もともと楽天口座に入れたのが100万円で、その後配当受取や株式売却などで出た利益を含めた全額ARCCに投入したので、もともとの資金は100万円だったということで自己ルールは破っていないと言い訳をしながら購入しています。

これで今後、「金融庁に届出がないから、保有すらできない」となって、暴落時に含み損で強制売却されたら悲劇ですね。。(投資家保護が規制の目的なら、そんなことはしないと信じてます!)

大好き銘柄ARCC。

とりあえず、個人投資ルール 100万円分の取得は無理矢理完了したので、あとはチャリンチャリンを楽しみたいと思います。

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