2022/2/2の本日、米国株の投資損益状況を見ようとSBI証券の口座情報画面を見てみると、RDSBの株価が非表示に…
私が保有する米国ADR株は、CHL(チャイナモバイル)やWBK(ウエストパック銀行)などは次々にNY市場で上場廃止されているので、一瞬、ドキッとしました。
まさか、気づかないうちに上場廃止?
慌ててSBI証券の注意銘柄を見てみると…
1. 単なるティッカー変更 (RDSB→SHEL)
結論は、単なる”A株式とB株式の統合によるティッカー・社名変更”でした
現在、NYSEに上場しているロイヤルダッチシェルADRのA株式とB株式が統合することに伴い、ティッカー及び、社名が以下に変更となります。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/stock/usstock.html
【ティッカー変更】RDSB→SHEL
【社名変更】RoyalDutchB → Shell PLC
弊社取扱中のB株式は2022/01/28が売買最終日となります。
*統合後の株式は2022/02/01より売買が可能となる予定です。
そういえば、そんなニュースをちらっと見た気もしていたのですが、単なる社名変更なのであまり気に留めていませんでしたが、まさか株価表示が消えるとは。。。
しかも、RDSBで非表示にするなら、SHELでの口座情報表示を追加も同時に行ってくれればよいのですが、こちらはまだ反映されていないようです。
2. そもそもRDSAとRDSBで分かれていたのは?
元々、ロイヤルダッチはオランダの会社、シェルはイギリスの会社と別々の会社でしたが、ライバル社であるスタンダード・オイル(現:エクソン・モービル)とのシェア争いに勝つために業務提携を経た後に、合併した経緯があります。
そのため、ロイヤル・ダッチ・シェルの株には、【RDSA】と【RDSB】の2種類がありました。【RDSA】がオランダ株、【RDSB】がイギリス株となっていました。
【RDSA】はオランダ株なので源泉徴収税が15%とられますが、【RDSB】はイギリス株なので源泉徴収を取られないので、米国株を購入している方は【RDSB】を保有していることと思います。
3. 株式構造を簡素化する
このロイヤルダッチとシェルの合併の名残の象徴だった【RDSA】と【RDSB】。ロイヤル・ダッチ・シェルは英国で法人登記する一方、税法上の本拠地をオランダに置いていました。
ロイヤル・ダッチ・シェルはとうとう株式構造を簡素化することにして、税法上の拠点をオランダから英国に移し、社名も「シェル」に変更されました。
以前は、イギリスの会社なのかオランダの会社なのかよく分からない感じでしたが、本社機能としてはイギリスの会社ということにシンプルになります。
4. シェル【SHEL】が誕生
SHELの株式自体はすでにSBI証券で見れるようになっていました。
私の口座情報にもまもなく反映されることだと思いますが、一瞬焦りました。
なかなか注意銘柄情報をわざわざ見ることはしないので、SBI証券もこのような注意銘柄情報を該当する株式を保有している人には、「重要なお知らせ」などでログイン時に参照を促すようにしてもらえないものでしょうか…
単にちょっと焦ったアンテナの低い私の逆キレ要望かもしれませんが、SBI証券さん、ユーザーの声としてよろしくお願いします!
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