投資の格言で、「卵は一つの籠に盛るな」と言われるように、何かあった時に全財産を失わないように、ある程度分散した方が良いとされています。
人によって取れるリスクは違っているので、分散の必要性も異なってきます。
若くてあまりお金を持っていないが、これからバリバリ稼げるのであれば、仮想通貨で一攫千金に賭けるというのも一つの手かと思います。(仮想通貨はハイリスクなので、自己責任でお願いします。上がるたびに惹かれますが、怖くて手が出せていません…)
一方、私のようにアラフィフで会社を辞めてしまい、再就職の目処はたっていない場合、失ったお金を取り戻す時間も人的資本もないので、ある程度保守的に分散させる必要があります。
1. 分散投資とは?
投資を行う際にリスクを減らす方法の一つに分散投資があります。
分散投資には、資産・銘柄の分散や地域の分散のほか、投資する時間(時期)をずらす時間の分散という考え方があります。
異なる値動きをする資産や銘柄を組み合わせて投資を行うのが「資産・銘柄の分散」です。
私たちの年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式に分散投資しています。
2. 投資信託やETFの利用
個人が分散を考えて投資するのが面倒な場合、投資信託やETFを購入する方法もあります。
あまり投資先に特別なこだわりがなければ、インデックスに連動するような投資信託やETFがコストも安く、安定した成績を残してくれます。
上記は私が加入しているSBIのiDeCoの、元本変動型商品の上位商品ですが、ここに出てくるeMAXIS Slimシリーズだと、国内株式、米国株式、先進国株式、全世界株式(除く日本)、国内債券、先進国債券、8資産均等型など、いろいろな投資対象の投資信託を選ぶことができます。
投資が趣味で、自分で個別銘柄を探すのが楽しい というのでなければ、とりあえず、これらの中から実績運用やコストを参照しつつ、投資先を探すというのが無難かもしれません。
3. 分散は何銘柄?
では、次に自分で分散投資する場合には、何銘柄ぐらいに分散した方がよいのでしょうか?
いろいろな説がありますが、一般的には「10~20銘柄」ぐらいという意見が多いように思えます。
当然ですが、銘柄数が少ないとリスクが集中するのに対し、50銘柄を超えるとそれ以上増やしてもリスク分散した効果が横ばいとなります。
真面目に決算分析をしようとすると、10銘柄でも多すぎだと言われるので、どこまで一社ずつの財務状況を読み込んで投資判断するかにも左右されます。
しかしながら、私の場合、日本株:28銘柄、米国株:50銘柄(ETF含む)に投資しています。
もはや、理論的な適度な分散を超えて、欲しいものを適当に買っている としか見えません。半分正解です。
欲しいものをそれほど分析せずに適当に?買っているけれども、一つだけルールを課しています。
ETFはそれ自体で複数銘柄に分散されているので、紙屑になることはありませんが、個別銘柄は倒産や上場廃止で紙屑(紙の株券がないので、電子ごみ?)になりえます。
そのため、価値がゼロになっても、他の株式の配当金で取り戻せる(現在だと約1年分)金額を、1銘柄当たりの投資の上限としています。
ETFは紙屑になることは国が崩壊とかしない限りないと信じているので、上限はありません。
なぜ、このような方法を採っているかというと、10銘柄に分散と決めた場合、運用金額が1,000万円ならば、1銘柄 100万円ずつなので紙屑になってもまだ取り返せる気がするのですが、運用金額が5,000万円になると1銘柄 500万円となり、どれか一銘柄が暴落してゼロになったら立ち直れません。
この紙屑になる恐怖感は、暴落した時に株式を握りしめる握力を弱めてしまいます。
暴落時に500万円が半値になったところで、ゼロになるのが怖くて売却して、そのタイミングが底だった ということが起きてしまう気がしています。
それを避けるために、1銘柄のMaxの金額を定め、その金額以上は個別銘柄にぶちこまない としているのです。
ちなみに、私の投資上限は100万円で、78銘柄に分散だから、資産が7,800万円もあるのかと誤解される方もいらっしゃるかもしれませんので補足すると、Maxの100万円近くまで投入しているのは、日本株のJTと米国株のM(スリーエム)ぐらいで、あとはナンピン買いできる余力を残している というのが現状ですので、資産は7,800万円もはありません(残念ながら…)
あと、アップルは取得原価が40万円で、時価評価は150万円と上限の100万円を超えていますが、あくまでも投入金額で100万円というのを上限にしているので、時価評価で100万円を超えてしまっても、リバランスは行っていません。
いかがでしたでしょうか?
このように、一銘柄の投入金額を、失っても立ち直れる金額にとどめておくために、銘柄の分散数を決める(運用資産が5,000万円で、失ったら立ち直れない金額が100万円の場合、50銘柄以上に分散)のも、分散方法の一つの案ではないかと思っています。
『50銘柄なんかに分散したら、値上がりしてもたいした利益が出ないし、投資信託やETFに投資した方がマシ』 という声が聞こえてきそうです。
その通り!
私の方法は正攻法ではないので、投資が趣味で、どうしても個別株を自分で選びたい 人向けなのかもしれません。
投資が趣味な方は、もっといい方法論をもっていそうなので、単なるつぶやきになってしまいました…
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