円安の進行により、自動売買FXが今年最高利益を記録

配当金生活を目指すために、米国株・日本株の高配当株に投資していますが、目指す配当金の金額を達成するためには、投資元本が全然不足しているため、多少リスクをとって自動売買FXにも挑戦しています。

自動売買FXというのは、為替の動きで利益が出るように、1ドル 100円でドルを購入して、101円になったらドルを売るというような取引を、ある一定レンジ内にたくさん仕掛けることにより、自動的にFX売買をしてくれるものです。

為替が一定レンジ内で上下するような為替相場に有効なFX取引で、トルコリラのように、為替が右肩下がりで下がっていくような通貨は、この自動売買FXには向きません。

1. 2021年10月の自動売買FX利益について

マネースクエア のトラリピは、83,344円、アイネット証券のループイフダンは75,791円の、合計 159,135円を自動売買FXで稼ぐことができました

売買損益スワップ合計損益
トラリピ83,108円236円83,344円
ループイフダン25,450円50,341円75,791円

EUR/JPY以外、全て対円の買いポジションの自動売買を行っているので、昨今の円安で今まで仕掛けたポジションが次々に決済されたおかげで、今年一番の収益となりました。

トラリピとループイフダンでは似たような通貨の取引をしているものの、収益の特徴が顕著に出た一ヵ月でした。

2. トラリピで8万円も稼げた理由

トラリピには「決済トレール」という決済価格が値動きのトレンドを追いかけることで、利益の極大化をねらう機能があります。

例えば、通常、1円円安が進んだら売却するという設定にしていても、決済トレールを付けた場合、為替がどんどん1.2円、1.4円、1.6円と円安が急激に進行した場合、そのトレンドを追いかけ、トレンドが反転するまで決済せずに利益額を増やす機能です。

今回は急激な円安が進んだので、この決済トレール機能がうまく働いてくれて、トラリピの場合は、売買損益で83,108円も稼ぐことができました。

↓通常、1,000円の利益が出るようにトラリピを設定していますが、決済トレール機能により、利益が1,200円、1,400円、1,600円、1,800円、2,000円と出ているのが分かります。

現在、トラリピではUSD/JPY、AUD/JPY、CAD/JPYの買いポジションの3つのトラリピを設定していますが、CAD/JPYは円安方向に行き過ぎてレンジから外れてしまっています。

USD/JPYは114.75円、AUD/JPYは85.15円の円安レンジを上限としているため、こちらもレンジ上限ギリギリに迫ってきているので、11月以降、もしかして全てのトラリピが停止してしまうかもしれないので、もう少し円高方向に戻って欲しいなぁと思います。

3. ループイフダンで7万円越えした理由

一方、ループイフダンではスワップで50,341円を稼ぐことができました。

ループイフダンは、トラリピよりもスワップポイントが高いので、長い期間、ポジションが決済されずに保有していると、スワップポイントが貯まっています。

例えば、2017年11月に持ったUSD/JPYの買いポジションは114.808円にならないと決済されないので、まだポジションとして持ち続けていますが、4年分のスワップポイント 6,056円が貯まっています。

現在の設定では、USD/JPYの一取引が決済されると250円しか決済益が生じないのに、スワップポイント 6,056円は破壊的です。

今回の円安で、2018年辺りに保有した113円台などの買いポジションが次々に決済されたので、スワップポイントで5万円超を稼ぐことができました。

これは、今月の収益というよりも、3年間ぐらいポジションを温めていた収益と言えます。

私がマイナススワップが発生するようなポジションの自動売買FXを仕掛けないのは、このスワップがマイナスだった場合が恐怖だからです。決済利益 250円で、スワップポイントが▲6,000円のポジションが決済されてしまったらメンタルに響くので。

ループイフダンは、現在、AUD/JPYとUSD/JPYの買いと、EUR/JPYの売りの3つの仕掛けを動かしています。

ループイフダンは、トラリピのように為替レンジを指定できないため、為替レンジが想定レンジより円安方向に振れたら、停止する予定でいます。

ループイフダンはスワップポイントがトラリピより高いので、円安ポジションを保有し続けて含み損が発生しても、ある程度スワップポイントでカバーしてくれるので、トラリピより少し円安方向でも仕掛けを動かすことができますが、今のところ、USD/JPYは120円、AUD/JPYは90円を超えるほどの円安になったら、ループイフダンを停止させる予定でいます。

4. 自動売買FXを収入としてカウントすることについて

トラリピやループイフダンなどの自動売買FXは、レバレッジをかけて取引するので、もし極端な円高が進行すると、最悪の場合、ロスカットされ、今まで稼いだお金もすべてなくなる可能性があります。(もちろん、そうならないように、リーマンショック級の円高が到来しても、ロスカットされないぐらいの安全運用をしていますが、レバレッジをかけている以上、ロスカットの可能性はゼロではありません。)

また、この自動売買FXは通常、含み損を抱えながら運用するので、実現してなくてもある程度の損失を抱えています。(イメージ的には、「JTから配当を5万円もらいました。でも含み損は▲20万円です。」という感じです。)

そのため、この記事のように、「今月のFX収入は〇〇万円!」と報告しても、それは実現利益ではあるものの、自動売買FXから手を退かない限りにおいては、実現利益(未確定)みたいな感覚を持っています。

毎年、自動FXで100万円儲かりましたが10年続いても、最後に▲1,000万円ロスカットされて、ゼロになりました というのが起こりえるのがこの自動FXの怖いところです。

ですが、敢えて毎年の収入報告に自動FXを含めているのは、ひとえに「自動売買FXを含めないと、配当金生活できる収入に到達しないから」 です。

実現損益が当初元本の1,000万円を超えたら、さすがに安心して運用できると思いますが、その頃には欲を出して設定を増やしているかもしれません。

マネースクエア の トラリピとアイネット証券のループイフダン、 老後も続けられるかはリスクの観点から自信がありませんが、多少のリスクを取っても資金を拡大していくという方針のもと、しばらくはこの運用も続けていきたいと思います。

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