FXの売買で為替の先行きを読むのも難しいですよね。
下がりきったと思って買えばますます下がるし、上がってきたから売ればもっと上がるし、なかなか相場観のない素人がFXで勝つのは難しいです。
システムトレーディングにはいくつかの種類がありますが、初心者でも比較的簡単に挑戦できるのがシストレです。
なかなか「シストレ」というのは怖いと思うかもしれませんが、種類によっては自分が一件ずつ注文を入れるのを代わりに機械がやってくれるというようなシンプルなリピート系発注機能もあります。
もし私のように自分の相場観に自信をなくしている方や、毎日細かい取引を入れるのが大変な方は、一度機械的なトレードに頼ってみるのもよいかと思います。
一番代表的なリピート系発注機能は、マネースクウェア・ジャパン(M2J)の「トラップリピートイフダン(通称トラリピ)」です。
私がシストレに興味を持ったのもこのトラリピがきっかけです。が、取引コストが若干高めなのがネック…
同じようなリピート系発注機能を安い取引コストで提供しているのが、アイネット証券のループイフダンです。
まずはリピート型発注機能の共通のメリットをご紹介するとともに、この2つのリピート型発注機能を比較したいと思います。
1. リピート型発注機能のメリット
リピート型発注機能は、人が行うIFD注文(買い注文と決済注文)を自動的にあらかじめ定めたルールに基づいて行ってくれるツールです。
リピート型発注機能のメリットは
- 相場を予想しなくてよい(レンジ相場でも稼げる)
- 欲望や感情に惑わされることが減る
- 24時間売買チャンスを逃さない
- パソコンの前にかじりつく必要がない
- 発注の手間が省け、細かい値動きでも稼ぐことができる
です。
では、リピート型発注機能の代表ともいえる、トラリピを次にご紹介します。
2. トラリピとは?
トラリピは、マネースクウェア・ジャパンが提供する自動売買ツール「トラップリピートイフダン」です。
イフダン(新規と決済を同時に発注する注文)に、リピート(注文をくり返す機能)とトラップ(一度にまとめて発注できる仕組み)を搭載したFXの発注管理機能です。
上下しそうな相場(レンジ)に対して「広範囲に」「まるで罠(トラップ)を仕掛けるように」自動的に売買をくり返すリピートイフダンを並べることで、取引にかかる手間を極力削減し、機械的に売買チャンスを狙うことを目的とした運用手法です。
○○円で買って○○円で売るというような新規と決済がセットになったイフダン注文を行い、もし成立したらまた同じ注文を繰り返す(リピート)機能になっています。
マニュアルでも○○円で買って○○円で売るというようなイフダン注文はできますが、買った後に売れたらそれで取引は終了となります。
トラリピは買い→売り→買い→売り→買いとイフダン注文が自動的に繰り返されます。
トラリピの大きな特徴の一つとして、「しばらくは1米ドル100円~110円で推移しそうだな」と予想を立てて
ことができます。これにより、極端な円安段階で外貨の買い注文を行い、多額の含み損を抱えるようなことを防止できます。
らくとら(らくらくトラリピ)で設定が必須の項目は下記のような項目になっています。
- 通貨ペア(USD/JPYなど)
- 注文金額(外貨をいくらずつ購入するか)
- 買いか売りか
- レンジ(100円~110円など)
- トラップ本数(レンジ範囲ないで何本の注文を入れるか)
- 利益金額(1トラップあたり、いくらの利益が出たら決済するか:500円など)
トラリピの弱点は、取引コストがちょっと高い点です。例えば、1万通貨単位未満の場合、1,000通貨単位当たり50円の取引手数料がかかります。このほかに、通常のFXと同様の為替スプレッドがかかります。
このような自動売買機能のシステム管理料と思えば安いのかもしれませんが、利益幅の狭い取引を大量にして稼ぐ場合、取引コストは大変気になります。
そこで、トラリピのように為替レンジは設定できませんが、同じようなリピート系発注機能を安い取引コストで提供しているのが、アイネット証券のループイフダンです。
3. ループイフダン
ループイフダンの仕組みもトラリピと同様に、売りと買いの繰り返しが行われ、細かい値幅で利益を積み上げていく取引になっています。
ループイフダンの発注画面は非常にシンプルです。設定できるのは、下記3つになっています。売買システムはBはBuy、SはSellを表し、まずは初心者なので外貨預金感覚で外貨の買いBを選択しました。次の数字100というのは設定値幅で、100pips(1円)動くごとに新規注文と決済注文を繰り返します。
- 売買システム
B100(USD/JPY) - 取引数量(1(1,000通貨単位)など)
- 最大ポジション数(40など)
トラリピの最大のメリットは、「レートレンジを指定」できることにあります。
例えば、1ドル130円など極端な円安相場の時に自動的にドルを買い続けると、円高に振れた時に含み損を抱えてしまい、なかなか解消されないでしょう。
例え自動取引であっても、そのような極端な相場で勝負したくない方は、このレンジを指定することにより、レンジ外の相場の時は新たな注文を止めることが可能です。
ループイフダンでは、発注時にこのようなレンジを設定することができませんが、「ストップ機能」をうまく使うことにより、このレンジ指定機能のような使い方ができます。
「ストップ機能」はマニュアルでループイフダンを停止します。
ループイフダンを停止するとシステムのみ停止し、ポジションは保有したままになっています。システム停止後にも決済注文は残るのでそれが決済されるのを待っても良いし、自分の任意のタイミングで決済することも可能です。
例えば、1ドルが120円を超えたら一旦米ドル買いのループイフダンは停止しようと考えています。その場合、120円で買ったドルが121円で自動決済されたら、買いポジションはゼロになり、円安の時の買いポジションを持たずに済む運営も可能です。
停止を120円にするか、130円にするかなどは悩みますが…
トラリピと違い、この「ストップ」機能はユーザーがマニュアルで設定しますので、完全放置のシストレではなくなってしまいます。
しかしながら、取引コストがループイフダンの方が安いため、私はアイネット証券のループイフダンで初の自動発注に挑戦してみることにしました。
挑戦した詳細の内容は随時アップしていきたいと思います。
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