トラリピやループイフダンはナンピン買いだが有効な理由

FX自動売買ツールの「トラップリピートイフダン(通称トラリピ)」やアイネット証券のループイフダン。

IFD(新規と決済がセットになった注文)をユーザーがあらかじめ指定したルールで繰り返し注文してくれます。

ユーザーは、最初の設定をした後は、資金管理に力を入れてロスカットにならないように注意さえしておけば、24時間パソコンに張り付くことなく、レンジ相場でも売買が行われ、自動的に利益が貯まっていくありがたい仕組みです。

私のような初心者は売りから入るのは怖いので(ポジションが塩漬けになった時にスワップポイントの支払いが発生するため)、「外貨の買い」から入るでしょう。

トラリピやループイフダンは「外貨の買いとその決済」をセットの注文としてある利幅の利益が出たら自動決済してくれます。

例えば、1ドル100円で1万ドルを100万円支払って買い、1ドル101円になったらその1万ドルを売って101万円になり、差額の1万円を儲けるイメージです。そのようなある値幅(上記例では1円)が動くたびに、外貨の注文と決済が自動的に行われます。

「買いとその決済」注文はユーザーが予め定めた一定のルールに従い自動で行われるので、パソコンに貼り付く必要もありません。

しかし、相場が予想に反して円高に進むと、外貨を買っては含み損を抱え、ナンピン買いのように110円、109円、…100円、99円とドルのナンピンを続けるような感じになるでしょう。

株の世界においては

下手なナンピン、スカンピン

と呼ばれるように、下落相場で買い続けて平均単価を下げることは自殺行為とも言われています。

それではなぜ、ナンピン買いのような手法のトラリピやループイフダンは、ある一定の評価を得ているのでしょうか?

1. 為替はレンジ相場

個別銘柄の株式と異なり、ドル円、ユーロ円、豪ドル円は基本的にはレンジ相場(ボックス)であることがあげられます。

1ドル80円まで円高が続いても、いつかは1ドル110円くらいには戻る可能性が高いです。

一方、個別銘柄は東芝のように一旦悪い方向に動くと、次々に不祥事が出たり業績が悪化したりと、元の買値まで戻る可能性は低く、下手をすると紙切れになるリスクすらあります。

もちろん、為替も1ドル360円の頃から考えるとレンジ相場とは言いきれないので、長期的なトレンドを追う必要はあります。

実際に、トルコリラや南アランドなどは、長期的に円高が進行中なので、レンジ相場とは言えません。

トラリピやループイフダンを始めるにあたっては、長期的に為替がレンジ相場になるかを見極める必要があるでしょう。

2. 購入時に資金計画が立てられる

為替の場合、長期的な変動レンジが過去の実績から割り出せるので、円高が進んだ時の評価損と必要資金を予め計算することができます。

リーマンショックのように相場が荒れても、途中でロスカットしなくてもよいくらい余裕を持った資金計画を立てていれば、ナンピンをして一時的に含み損を抱えたとしても耐えきれるでしょう。

一方、株式の場合、相場全体の下落の場合、ある一時期の含み損を耐えればまた上昇するかもしれませんが、個社の業績が悪い場合には更に含み損が増え、最終的には0になる可能性すらあります。

ループイフダンの特徴

  • 利小損大
  • ナンピン買い
  • 損切りを前提としない(→私見です)

という裁量型FXのしてはいけないことが揃っているトラリピやループイフダンの自動売買ツールですが、個人的には資金に余裕があり、資金管理をきちんと行えるならば、いい選択肢だとだと思います。

トラリピやループイフダンのナンピンは

  • 予めナンピンを想定した資金計画する(ドルが○○円下落してもロスカットされない)
  • 余剰資金でやる

ということを守れば、「良いナンピン」だと思います。ある意味、ドルコスト平均法で買った積立FXと同様、極端な高買いを回避することができます。

逆に10万円しか資金がないのに、ループイフダンを始めるのは、相場次第で含み損のナンピンを抱え、すぐにロスカットされるリスクがあるため、個人的にはオススメできません。

FXを始めたばかりなので、実際に100万円の資金を投入してループイフダンに挑戦することにしました。

本当にFXに全くの初心者でも稼げるのか? 結果をこのブログでご報告していきたいと思います。

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