2017年1月から新しくなった個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)ですが、「私も始めた方がいいのかな?」と悩む方も多いと思います。
iDeCoについてあまりご存じでない方は、メリットや始め方を纏めた下記の記事をまずご覧ください。
この記事では、iDeCoに「加入した方がいい人」、「加入しない方がいい人」、「加入できない人」について、纏めました。
1. 加入した方がいい人
iDeCoに加入した方がいい人は、ズバリ、
です。
idecoの最大のメリットは、拠出時の所得控除による節税効果なので、所得税率が10%の人がやるより、所得税率40%の人がやる方が、同じ掛け金でも効果が高いです。
また、iDeCoの最大のデメリットである60歳まで資金が拘束されてしまう点もお金持ちであれば、iDeCoで貯蓄しても、別途、住宅・教育資金を確保できるでしょう。
もちろん、お金持ちとはいかなくても、所得があり、住宅・教育資金の問題がなければ、所得控除の恩恵を受けられるので、iDeCoをする価値はあります。
2. 加入しない方がいい人
一方、加入しない方がいい人は
です。
一番のメリットが節税なので、税金を払っていなかったり、少なかったりする方は一番のメリットの所得控除を生かせません。
また、所得が低い場合は、子どもの教育資金や住宅ローンなどでお金が必要になった時にiDeCoは60歳まで引き出せないので、教育ローンとかを借りることになったりするリスクがあり、あまりオススメできません。
専業主婦でも、運用中の非課税メリットはあるものの、長期的に資金が拘束されてしまうこと、運用手数料がかかってしまうことから、それらのデメリットを補えるかどうかがポイントとなります。
運用手数料は毎月かかるものの、一般的な投資信託に比べると、信託報酬は半分から3分の1程度になっているので、お金に余裕があって投資信託積立をちょうどしたかった主婦にはiDeCoは魅力的でしょう。
但し、運用手数料・信託報酬を最大限安くしようと思うならば、金融機関選びが重要となってきますので、下記の記事を参考にしてみてください。
あと、住宅ローンがある方は、住宅ローン控除に影響があるので、iDeCoへの加入は慎重に検討した方がよいです。個人型確定拠出年金に拠出するお金があったら繰り上げ返済した方がよいケースもあり得ます。
住宅ローンがある方は、「確定拠出年金による所得控除・運用非課税メリット」と、「住宅ローン減税・繰り上げ返済による利息節約」の比較をしてから加入した方がよいでしょう。
3. 加入できない人
最後に、「みんなのiDeCo」と呼ばれていますが、加入できない人もいます。
加入できない人は
です。
こちらについては、私も加入できなかったので、悔しまぎれに記事にしていますので、詳しくはこちらをご覧下さい。
加入した方がいい人、加入しない方がいい人、加入できない人をざっくり分類してみました。
少子化により、将来の公的年金は今の高齢者よりかなり少なくなってしまうでしょう。
自己責任で貯めておくという趣旨のiDeCoで、人によっては節税メリット抜群なので加入をぜひオススメしますが、60歳まで資金が拘束されてしまうことに不安を覚える方は、一度生涯キャッシュフローを作ったりして、検討した方が良いと思います。
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