管理職になりたくない人が増えている 〜 責任と報酬が見合わない

最近、管理職になりたくない若年層社員が増えているそうです。

私が勤務していた会社でも、「最近は昇進を断る人が増えてきた、昇進させたい人に断られ、能力を伴わない部下に『早く昇進させてくれ』とアピールされて困る」と嘆く管理職を見てきました。

1. 管理職になりたくない若年層社員が増えている理由は?

「課長になりたくありません」昇進を拒否する部下を会社は懲戒処分できるのか という興味深い記事を発見。

↑この物語に登場するC主任。課長への昇進を内示したところ、

C主任
C主任

私、課長にはなりたくありません。

↓理由は極めて理路整然としていますね〜

  • 現在のキャパ以上に、部下の管理や養成などの責任を持ちたくない
  • 課長が毎日遅くまで残業している
  • 課長は管理職だから残業代が出ない
  • 責任と仕事量が増えるのに、給料が今よりわずかしか増えないなんて嫌
  • 出世に興味はない、キチンと仕事をして、趣味も楽しめる時間が欲しい

昇進を断るC主任に、「業務命令違反で懲戒処分になるぞ」と伝えたところ、部長の机の上に退職届が…

↓続いてD主任に課長への昇進を打診したところ、こちらからもキッパリ断られます。

  • 共働きの妻と一緒に2歳の双子の子どもの育児を分担している
  • 同居している自分の父親の介護が必要なため、残業できない

このストーリーでは、「C主任を課長、D主任を課長代理にして、課長の職務や責任を分担する」という案で解決していますが、私の周囲で昇進を断っている人々は、こんな玉虫色の解決案で納得する人はいない気がします。

なぜなら、部長が負担を減らすことを約束してくれても、部長が変わったり、自分が別の部署に異動になったら、責任を分担するという状況が保証されないからです。給料は一旦上がると、ある程度保証されるのに対し、「負担を減らす」というのは、なかなか会社組織で保証するのは難しいですよね…

2. ワークライフバランスを言い訳にしていたが…

私も管理職にはなりたくない派でした。

何度か昇進を打診されたのですが、「子育てで残業があまりできなくて、管理職に上がったら周囲に迷惑をかけるから…」などの理由をつけて断っていました。

「ちなみに、課長に昇進すると、どんなところが良かったですか?」と逆質問して課長さんを困らせたことも… 上司の皆さま、当時の生意気な発言、すみませんでした。。

担当職だと自分の仕事だけを考えていればいいけど、管理職になると部下の仕事の成果も出すように注力しなければいけないし、部下の育成や評価、他部署との調整など、専門的な仕事からどんどん離れていきます。

「管理職をやりたいか、やりたくないか」でいえば、だんだんやりたくない人が増えてきています。肩書きにこだわらない人々が増えているのも一因かと思います。

私の場合、「管理職に無理矢理昇進させられたら、辞めるぐらいに嫌」だというオーラを出していたことで、何とか管理職適齢期をやり過ごすことができました。

その代わり、「この分野ではこの人に聞けばいい」という専門性を身につけることで、クビにはならないように振る舞ったつもりです。(個人的な感想です(笑))

3. 結局は管理職の報酬が見合ってない

ワークライフバランスとか、責任を負いたくない、部下の育成が大変など、色々な理由を挙げていますが、結局のところ、「管理職の責任に対して、報酬が見合ってない」というのが大きかったです。

担当職が「400万円+残業代」で、課長職が600万円だった場合、担当で残業をたくさんしていた場合、さほど課長に昇進するメリットを感じないですよね。

しかも、年功序列で担当職でもじわじわと給料が上がる場合、なおさらです。

もし、担当職が「400万円+残業代」で課長職が1,500万円だったら、しのごの言わずに課長になっていたかもしれません。

性格的に管理職はすごーく嫌だけど、これだけ貰えれば、「あと○年の辛抱」と頑張って、たくさん稼いで早くFIREできそう〜

極端な話になってしまいましたが、現在の「管理職は責任ばかり重い」状態だと、管理職になりたい人が減っていく一方になってしまいそうです。

もちろん、お金目当てに能力がない人が管理職になると部下も不幸なので、給料貰える代わりに、できなければ降格という信賞必罰方式かな。

優秀な人だと、会社の仕事はそこそこに、副業をしてリスクヘッジして という人が増えていきそうです。

今までのように、「昇進したくないなんて、個人のわがままを聞いてあげられない。業務命令です。」なんて言っちゃうと、辞めてしまう人も出てきてしまいそうです。こういう嫌な業務命令がきたときに、「NO」と言えるように、FI(Financial Independence:経済的自立)の達成を目指している人も増えてきています。

中間管理職に責任を負わせすぎなんですよね…

スタッフの残業規制が厳しく、溢れた仕事を引き受けるしかない残業代のつかない上司。

こういうのが解消されて、「課長になると、いろいろ視野も広がって仕事も楽しそう。さらに、給料も高いよね。」と、昇進を薦める上司自身が羨ましがられるならば、昇進を断る人も少なくなりそうです。

コメント

  1. deds より:

    なんでこんな理不尽な命令を出さないといけないんだと思いつつ、抵抗しきれず断腸の思いで部下に命令をだして、それで部下からは理不尽なバカ上司だと嫌われてw

    • あずいず より:

      deds様
      コメントありがとうございます。
      管理職の方々を見ていると、本当に中間管理職の悲哀を感じることがたくさんありました…(泣)
      「役員が、、部長が、、」と、誰の指示かを聞くと、課長がNOと言えないのも仕方ないとは思いつつ、理不尽な要求で残業ややり直しを強いられると、笑顔で「了解です!」とは言えなかった…

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